ビットコインの基本(7) ― Bitcoinと法定通貨の違いとは?

やあ、ハカセじゃ。

今回はビットコイン(Bitcoin / BTC)をはじめとする仮想通貨と法定通貨(フィアット通貨)とでは何が違うのか?について説明していくことにするぞい。

ビットコインは「暗号」

支払いにも使えるし、送金にも使える。もしかすると銀行や証券会社でも使われるようになるかもしれないビットコイン…。

そうなると、円やドルといった法定通貨(フィアット通貨)と、ビットコインなどの仮想通貨とは一体どこが異なるんじゃろう――?

ビットコインの理解を深めるためにも、法定通貨と仮想通貨(ビットコイン)の違いについて比較してみることにしようかの。

まずいちばん大きく異なるのは、「実物」があるかないかじゃな。
法定通貨には紙幣や硬貨があるが、ビットコインには紙幣も硬貨もない。

ビットコインを購入するためには、基本的には仮想通貨の取引所に口座を開設する必要があるんじゃ(それ以外に入手する方法はあるが、初心者はまず取引所で購入することから始めるのがオススメ)。

口座を開設してビットコインを購入すると、口座にある「ウォレット(お財布のようなもの)にビットコインのデータ(暗号)が入るぞ。買い増せばウォレットに追加されるし、売却したり、どこかへ送金したりすると、ウォレットからビットコインが出ていくんじゃ。紙幣や硬貨などの姿形はなく、ビットコインのデータ(暗号)をやりとりする、といったイメージじゃな。

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ビットコインの発行量には上限がある

円ならば日本銀行、法定通貨(フィアット通貨)は各国の中央銀行が発行しているというのは当然ご存知のことと思うが、ビットコインはビットコインを発行するためのプログラムに沿って自動的に発行されておる。

法定通貨は発行の上限が決まっておらず、何らかの意思でおカネを市場に多く流通させたい(ざっくりいうと、景気をよくしたい)ときにはたくさん発行し、逆に景気を引き締めたいときには発行量を減らす――。

近年、先進国では大幅な金融緩和で膨大な量のマネーが発行されたのぅ。おカネの価値というものは需要と供給で決まってくるから、流通するおカネの量が増えると原則的におカネの価値が下がってしまう心配もあるわけじゃ。

それに対してピットコインは、初めから発行量の上限が決まっておる。2009年に初めて発行されてから約10分ごとに発行、2140年頃までに2100万BTCが発行されることになっておって、すでに約80%の量が発行済みじゃ。あくまでもイメージの話じゃが、話を分かりやすくするため仮に1BTCが100万円と仮定すると、上限まで発行された場合の時価総額は約21兆円になる計算じゃ。

ピットコインの量は国家の金融政策に左右されることがなく、量が増えすぎて価値が下がってしまうといった懸念は全くナシじゃ。このことは通貨としては大きなメリットといえるのう。

それから、法定通貨は事実上、国が信用を裏付けておる。たとえば円をドルやユーロに交換できるのは、円が信用されているからじゃ。換言すれば、「日本国のおカネだから価値がある」と世界の人々から認められているからじゃ。

しかし経済が発展していない、あるいは不安定な国の通貨だと対外的におカネの価値が認められないこともあるぞ。

たとえば、キミが名前も知らない国の通貨を誰かに差し出されて「これを円と交換してくれ」と頼まれても困ってしまうじゃろ?

それに対して、ビットコインは国が介在しておらんから、国の信用が失墜してもビットコインの信用が失墜するという心配はない。ビットコインを使っている多くの人々、多く使われているという事実こそが、ビットコインの信用の裏付けになっているわけじゃ。

支払いにも送金にも使える

法定通貨であってもビットコインであっても、用途そのものに大きな違いはない。決済や送金にも使えるし、投資にも使うことができる。

ただ現時点においては、まだビットコインはどんな店舗でも使用できるというわけにはゆかず、そこが法定通貨との大きな違いといえるかもしれんの。

また、法定通貨は銀行に預けておけば利息が付くが、ビットコインは銀行に預金することはできん(2018年現在)。

ただし、取引所でビットコインを保有しておくことはできて、取引所によっては「貸しビットコイン」(第三者にビットコインを貸し出す)をすることで収入を得ることもできる。

おカネとしての信用性は?

日本に住んでおるとあまり肌身で実感できないかもしれんが、諸外国では自国通貨に対する信用が低いことが、ままあるんじゃ。

たとえば経済不安のある国だと先月まで1万円で買えていたものが今月は10万円ないと買えん…という状況が起こることさえある。これはおカネの価値が10分の1に下がってしまった、ということじゃ。一生懸命に働いて貯蓄して100万円貯めても、その実質的な価値が10分の1になっては困ってしまうよのぅ。

対して、ビットコインは政府(国家)が関与しておらんから、国の経済状況や経済政策によって直接おカネの価値が変わる心配がない。そのため、経済不安のある国や、国のシステムが成熟していない国々では、「自国の通貨より、仮想通貨のほうが信用できる」と考える人々も決して少なくないんじゃ。

2017年1月まで中国ではビットコインの取引が活発だったんじゃが、そこには人民元に関する不安も関係していたといっていいじゃろう。

まとめ

法定通貨とビットコインの違いをなんとなく分かってくれたかの?

おさらいすると、

  • モノとしての現物の有無
  • 発行量上限の有無
  • 信用の裏付けが国であるか否か
  • 普及の度合い
  • 預けた際の利息の有無
  • おカネとしての価値の信用性

……といったところじゃな。

細かいところでは他にもあるが、まずはこのあたりの基本を押さえておきたいところじゃ。

いよいよ次回は、ビットコインを支える「ブロックチェーン」という根幹技術について説明していくぞ。