ビットコインの基本(8) ― Bitcoinを支えるブロックチェーンとは?

やあ、ハカセじゃ。

いよいよ今回はビットコイン(Bitcoin / BTC)を支える基幹技術、ブロックチェーンについて説明していくぞ。

ブロックチェーンとは?

ビットコインをはじめとする仮想通貨を支える仕組みは、「ブロックチェーン」と呼ばれる技術がベースになっておる。最近メガバンクと呼ばれる銀行もこのブロックチェーンを採用したりしていて、その価値がどんどん認められ高まってきている画期的な技術なんじゃ。

たとえば、Aさんが某銀行に100万円を預けていたとしよう。Aさんの預金通帳には、100万円の残高が記されておる。もしAさんが超高性能印刷機を入手し、残高を「1億円」と通帳に書き込んで通帳を持参して銀行へ行ったとすると……もちろんAさんは100万円しか引き出すことができん(※私文書偽造の罪などで逮捕される可能性もあるから、よい子のみんなは絶対に真似しちゃいかんぞ!)。

どんなに本物そっくりに1億円と書き込んだとしても、銀行側は預金を管理するAさんの残高が100万円しかないことを分かっているからじゃ。
銀行はサーバー(中央のコンピュータ)で顧客の台帳(残高や入出金履歴)を管理しており、もしAさんが不正に1億円を引き出そうと思ったならば、通帳の印刷記載ではなくてサーバー側のデータを改竄しなきゃならん。

万が一にもそんな改竄が起きたらとんでもないことになるから、銀行はサーバーの維持やら保守に巨額の費用を投下しておる。いかなる者にもサーバーに侵入されず、情報を書き換えられるといったことが絶対に起こらないよう、非常に強固で堅牢なセキュリティを施しているわけじゃ。

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分散型台帳

一方、ブロックチェーンというものはもともとの発想、思想が全く異なっており、サーバーのセキュリティを高めるのではなくて、顧客の台帳をネットワークに繋がっている不特定多数のコンピューターに分散させて共有するという手法をとっておる。このことから、ブロックチェーンは「分散型台帳」技術などとも呼ばれているんじゃよ。

そうじゃのぅ……イメージとしては、「いつ、誰が、どのような取引をしたか」、「誰がどれだけのビットコインを持っているか」などが記録された預金通帳を、何百万という多くの人々が共有している状態といってもよかろう(保有者は匿名なので、誰が保有しているかについては分からない)。

さきほどのAさんが自分のデータを改竄したとしても、その他の人々の通帳と照合すると、その通帳が改竄されたことはすぐに分かってしまう。そのため、不正を完遂させるためにはネットワークに繋がっている全コンピューターの情報を改竄する必要性が出てくるんじゃ。それは極めて困難で、不正を成功させるのは現実的でないということじゃな。

すなわち、銀行が情報をサーバーに集中させて莫大なセキュリティ費用をかけて守っているのに対して、ブロックチェーンでは何百万人(あるいは、もっと多くの)という膨大な数のユーザーを並列に存在させることで、ほとんどコストをかけないで“現実的に”不正ができないようにしておる。

銀行などがセキュリティにかけているコストは、預金の金利やATMの利用料、振込手数料などにも当然影響が及んでくるが、対してビットコインではセキュリティに大きなコストがかからないぶん、送金や決済の手数料を安価に抑えることができるわけじゃな。

ブロックチェーンは非常に多くの人々が認める技術で、三菱東京UFJ銀行は実際にブロックチェーンの技術を活用して「MUFGコイン」なるものを発行して既に自動販売機での実証実験をしておるし、みずほフィナンシャルグループは日本円と等価交換できる仮想通貨 「Jコイン」の創設を表明しておる。仮想通貨に使われるブロックチェーン技術が世界中の金融の在り方をも大きく変貌させようとしている、というわけじゃ。

まとめ

ブロックチェーンがいかに画期的かつ斬新な技術で、潜在的可能性を秘めていることが少しは分かってもらえたかの?

ブロックチェーンの登場はインターネットのそれに匹敵する技術的革命だと評する人々も多いんじゃ。インターネットの登場で世界が短期間で大きく変わったように、ブロックチェーンによっても世界が大きく変わるかもしれない、ということじゃな。

次回は、ビットコインの生い立ちについて見ていくことにしよう。