ビットコインの基本(12) ― Bitcoinの分岐とは②

やあ、ハカセじゃ。

今回は、前回に引き続きビットコイン(Bitcoin / BTC)の「分岐」について説明していくことにするぞい。

Segwit 派とビッグブロック派の対立

ブロックのサイズを増やすことはコア開発者にとってデメリットが大きいと言われておった。ブロックサイズが大きくなると高性能のコンピューターが必要になるからじゃ。

そこでコア開発者や取引所は Segwit の方針で動いとったんじゃが、マイナー、とりわけ大手のジハン・ウー(中国)らが大反対をした。ジハン・ウーは効率的にマイニングできるコンピューターを開発して巨額の利益を得ていたが、Segwit はそれを不可能にする裏の意図も含まれていたとかいわれておったんじゃ。

そんななか、コア開発者や取引所:Segwit 派とマイナー:ビッグブロック派との間で抜き差しならない対立が生まれておったが、Segwit 派は2017年7月3日までに合意が成立しなければ Segwit を強制的に導入すると決定した。Segwitを採用していないブロックは取引所が認めないという強引なやり方じゃった。

Segwit に対応しないでマイニングしたとしても、取引所が認めない以上はマイナーの反対を押し切れるに違いないという目論見じゃったが、これに対してマイナーは Segwit2x というある種の折衷案を出してきよった。

これが Segwit2x で、Segwit を導入したうえで、かつブロックのサイズを倍(1メガバイト→2メガバイト)に拡張するという提案じゃった。

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新通貨誕生

すったもんだの挙げ句、けっきょく両陣営の話はまとまらず、2017年8月にブロックチェーンが枝分かれして「ビットコインキャッシュ」(BCH)という新しい仮想通貨が生まれたんじゃ。このことは何となく耳にしたことのある諸君も多いかもしれんな。

ビットコインキャッシュは、Segwit を導入しないでブロックサイズの上限を1MBから8MBに上げたものじゃった。

他方、従来のブロックチェーンを使用したビットコインでも、ひとつのブロックの容量を1メガバイトから2メガバイトに拡大することが検討されておった(先述の Segwit2x)。

結局のところ Segwit2x は採用されることになったんじゃが、2017年11月に結論を出すはずのところが「関係者の十分な合意が得られていない」ということで先送りとなり、これで再び分岐した「ビットコインゴールド」(BTG)という新仮想通貨がまた誕生したというわけじゃ。

分岐ブーム?

長期に渡って実際に使用されるような仮想通貨のグローバルスタンダードを目指して本気で普及・流通させようとしたら非常に大変じゃが、分岐(フォーク)そのものは比較的簡単な技術で可能ということもあってか、2017年の終盤には続々と零細通貨が誕生、ちょっとした“フォーク”ブームともいえる様相じゃった。

新通貨の開発者や関わった人々が売り抜けて儲けようとしておったのかもしれんのぅ……。