ビットコインの基本(13) ― Bitcoinの分岐とは③

やあ、ハカセじゃ。

今回は、ビットコインBitcoin / BTC分岐の影響や、その後の経過について説明していくことにしよう。

分岐の保有者への影響は?

ビットコイン分岐ハードフォーク)によってビットコインキャッシュBitcoin Cash / BCH。以下、単にキャッシュという)やビットコインゴールドBitcoin Gold / BTG。以下、単にゴールドという)が生まれた際、本家のビットコインを保有していた人々には一体どんな影響があったんじゃろうか―?

原則として、ビットコインの保有者(ホルダー)にはキャッシュやゴールドが付与(タダでもらえる)されたんじゃ。その割合は「ビットコイン1に対してキャッシュ1」、「ビットコイン1に対してゴールド10」じゃった。

ただし、仮想通貨取引所で保有されたものについては、取引所によって対応に違いがあり、ある取引所は付与しなかったり、ある取引所はキャッシュは付与するけどゴールドは付与しないなどの事例があった。
取引所によって対応が異なるのは、恐らく新しい通貨を付与することに関してセキュリティの対応などを検討しなければならないからじゃろうな。

キャッシュやゴールドの分岐だけじゃったらまだしも、明らかに投機狙いの意義薄い分岐が続いたこともあって、いちいち全てに対応して付与しなきゃいけないのかといった議論もあったのう。

付与の有無のほか、送付・受取の可否、売買の可否、という違いもあった。
送付(送金)に関していうならば、ブロックチェーンの情報が似ている関係でキャッシュを送付する際に誤って本家ビットコインまで送られてしまう可能性や、トラブルの懸念が拭えない――そういった観点から、一定の制限を設けている取引所もあるんじゃ。

それに、新通貨は本家ビットコインに比べると発行量が少なくて売買される量も少ないから、価格変動が著しく、思ったような価格でなかなか売買しにくいという流動性の問題もある。
そのため取引所によっては、付与はするものの送受や売買は扱わない、付与と送受はするものの売買は扱わないといった事例や、売買したい人に対しては取引所が買い取って換金するといった対応をしていた事例もあったんじゃ。いずれは法整備されるかもしれんが、今のところは取引所の自主的な判断に任されているのが実体じゃ。

ビットコインで決済可能な店舗においても、キャッシュやゴールドでの決済にも対応するためにはシステムの変更が不可避であり、現時点ではほぼほぼ未整備じゃ。
こういったことから、分岐した新通貨を付与されたとしても、実際に使える環境が整ってくるまでは価値が高まることを期待しつつ、少し長い目でホールドしておくというのも一案かもしれんの。

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ビットコインと分岐通貨の価値はどうなった?

一般論じゃが、株式会社が新株を発行する場合、発行済みのトータル株数が増えて1株当たりの価値が減ることになるために株価が下落することがある。

このことからいえば、ビットコインが分岐する場合においても1BTCあたりの価値が薄まって価格が下落したり、改良されたキャッシュなど新通貨の価値が増加して、その分のビットコインの価値が目減りしたりすることも事前には考えられておった。

ところが、むしろ分岐後は全体の価値が上がったんじゃ。
このような現象が生じたのは、分岐のあった2017年後半から終盤にかけて、全体的に仮想通貨市場の需要が増大していたからじゃ。

本来であれば新株発行の場合と同じで価格は落ちてもおかしくないんじゃが、当時は通貨そのものの増加分よりもマーケット全体・時価総額の拡大スピードのほうが速かった、価値が下がらなかった、ということじゃな。

それどころか、分岐しそうだというニュースが流れると、また新しい仮想通貨がもらえるかもしれないという期待感が醸成され、さらにビットコインの価格が上がるという現象も起こっておった。

その意味では、あれはちょっと特殊な状況下といえるかもしれんが、こういった現象が過去にあったということは押さえておくといいじゃろう。