ビットコイン投資(5) ― BTCのアービトラージ(裁定取引)とは①

やあ、ハカセじゃ。

話の流れを寸断しないよう、先日詳しい補足を留保しておったアービトラージ(裁定取引)というものの基本について、今回は説明していくことにしよう。

当たり前の話じゃが、ビットコイン(Bitcoin / BTC)投資は価格の安いときに買って高いときに売ることで、その差額分を儲けることができる。つまり、価格差で稼ぐわけじゃな。

ただ、これは「あるとき」に買って、しばらくのあいだ値上がりを待ち、「しかるべきのち」に売る、という話じゃ。すなわち、短期・中期・長期など程度の差こそあれ、この手法には必ず「時間の経過」が存在する。

ところが、これを(ほぼ)同時にできると聞いたならば、諸君は一体どう思うじゃろうか?

誤解を恐れずにいえば、それがアービトラージ(裁定取引)というものじゃ。

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アービトラージ ― 取引所間のビットコイン価格差で稼ぐ

(2018年4月現在)日本国内には16の仮想通貨取引所が登録されておるが、ビットコインを売買している人のなかには、複数の取引所に口座を開いている人も少なくない。

どうしてそのようなことをしているのかという理由はもちろん投資家によってケース・バイ・ケースじゃろうが、そのなかで確実にあるであろう理由のひとつは「より安い取引所でビットコインを購入し、それよりも高く売れる取引所で売却する」という目的の売買行為をおこなうためじゃ。

実は、ビットコインの価格は取引所によって微妙に(時と場合によっては、かなり)異なっておる。株式投資の場合はどの証券会社で売買しても基本的に株価は同じじゃが、FXを含む外貨投資ではFX会社や証券会社などの取扱金融機関によってレートが異なる。ビットコインもそれと同じように、取引所によって価格が異なるというわけじゃよ。

各取引所間でビットコイン価格が異なる理由

取引所によって価格が異なるのは、ある取引所が競合取引所の価格を見て、「ウチはもっと安価にして、たくさん買ってもらおう」とか、逆に「高価にして、たくさん売ってもらおう」などと量販店のようなビジネスをしているんじゃよ……というのは冗談じゃ。

そうではなくて、これまで何度も述べてきたように、ビットコインの価格というものが「需要と供給」によって決まってくるからなんじゃ。

つまり、購入したい人が売却したい人に比して相対的に多ければ多いほど価格は高くなる(逆も然り)。各取引所によって「買いたい人/売りたい人」のバランスが(とても似てはいるものの)微妙に異なるため、その結果、取引所によって価格も異なるというわけじゃよ。

ただし、将来ビットコインをはじめ仮想通貨がもっともっと世界中に普及し、取引人口と取引量が格段に増えて投資家がほぼ思いどおりの価格でほぼ思いどおりの量を即売買できるようになったならば(より流動性が高くなったら)、各取引所間における需給バランスの差は今より接近してくる(縮まる)とも考えられる。すでに現在でも機械的に(ツールやロボットで)アービトラージされているほどじゃから、そうなったらなおさらじゃな。

その意味では、アービトラージで比較的大きな額を稼げるというのは黎明期ならではの特権といえるかもしれんの。

では次回は、アービトラージ(裁定取引)の実際について、さらに詳しく説明していくことにしよう。