仮想通貨の基礎知識(3) ― 暗号資産の光と影とは①

やあ、ハカセじゃ。

本当の意味で今後ますます仮想通貨に親しんでもらうためにも、仮想通貨の光の部分だけでなく影の部分にも触れなければなるまいて。

今回は、マイナーな仮想通貨じゃが「DAO」のトラブルについて説明することにしよう。

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マイナーな通貨には要注意?

仮想通貨市場全体でもビットコイン(Bitcoin / BTC)に次ぐ時価総額を誇るイーサリアム(Ethereum / ETH)のテクノロジーを応用して作られたDAOという通貨があった。その誕生は2016年5月。それから2ヶ月も経たない時期に、発行された150億円分のうち50億円分が盗まれるという事件が発生、DAOはイーサリアムの技術を応用した仮想通貨じゃったからイーサリアムの価格も一時暴落したんじゃ。

その後、関係者が事件について調査してみたら、DAOは使用されているプログラムを動作させるためのプログラムのソースコードの検証さえもされていないなど、プログラム上に欠陥があることが判明した。ごく簡単にいえば、「鍵が掛かっていると思っていたのに、鍵は開いていた(盗難できてしまう状態だった)」ということじゃな。

DAO事件、その後

そして、この件をどのように対応処理するかについて関係者がさんざん検討した結果、ブロックチェーンの流れを1回止めて巻き戻すこと、つまり50億円盗まれる前の状態に戻すことに決まったんじゃ。

具体的には、イーサリアムのブロックチェーンにはDAOに紐付く取引が記録されておるが、その記録を盗まれる前の状態に戻すハードフォークという手法で復元したんじゃ。そのことによって盗っ人は盗んだDAOを使えなくなり、被害者も損しないで済むことになったわけじゃな。

とはいえ、盗まれたという事実によってDAOの信用性は棄損し、価格もすっかり下がってしまった。マウントゴックス事件のときは社内の単純な横領じゃったが、DAOの事件はプログラム上に欠陥があったためDAOそのものの信用失墜に繋がったからじゃ。このことは仮想通貨界全体としても大問題であり、あってはならないことじゃった。

どういったプログラムで通貨が発行・管理されておるかは、プログラムのソースコードで明らかになっており、それを審査することで安全性を確認することはできる。しかし実際問題として、仮想通貨を売買する個人が全てのプログラムをチェックしてから購入するというわけにもいかん。

野菜や鮮魚が店先に並んでいたら消費者は安全なものだと信じて買うのと同じように、仮想通貨が売られていたら暗黙の了解で信用していいものだと捉えるじゃろうて…。