イーサリアムの基本(9) ― ETHプラットフォームとICOとは?

やあ、ハカセじゃ。

今回は、イーサリアム(Ethereum / ETH)のプラットフォームICOについて説明していくことにしよう。

イーサリアムプラットフォームとETHの価値向上

まずは基本的な話になるが、イーサリアムブロックチェーンスマートコントラクトを実行するにあたっては、通貨としてのイーサリアム(ETH)が必要になる。

当たり前といえば当たり前の話じゃが、イーサリアムブロックチェーン上で多数のプロジェクトが実行されればされるほど ETH の需要は増え、ETHの価値も高まっていくと考えられるの。イーサリアム上では数百以上ものプロジェクトが動き、一大プラットフォームの勢力を形成したんじゃ(プラットフォームとは基になる土台のこと)。

 プラットフォーム型の仮想通貨とは?

ブロックチェーン上にコンテンツやサービスなどを展開できる基礎・土台となる環境をもっている通貨のこと。

金融業界を中心として、イーサリアムのスマートコントラクトはビジネスを変革しうる可能性があるものとして日本国内でも認識されておるぞ。

不動産登記やデリバティブ契約など、契約を伴う取引活動の全般においてイーサリアムのスマートコントラクトの採用が検討されておるが、なぜならそれは取引プロセスの自動化によってコスト削減やセキュリティの向上が期待できるからじゃ。

金融機関や中央組織などを介さないで企業や個人間の取引が将来的には可能になってくるのではないかとの期待も抱かれておる。

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ICOの急増

昨年あたりから、諸君も「ICO」という言葉を報道などで見聞きする機会がグッと増えたんじゃないかの。もしかすると、すでに ICO へ投資したという人も中にはおるかもしれん。

ICO とは Initial Coin Offering(イニシャル・コイン・オファリング)の略称で、独自トークンを発行することによって資金調達しようというものじゃ。株式でいうところの IPO(Initial Public Offering の略。日本語では「新規公開株」や「新規上場株式」などと呼ばれる)のようなものじゃな。

資金を調達したい企業やプロジェクトは独自トークンを発行し、自分たちの将来性に対して投資家からビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を介して出資をしてもらう。投資家といっても、不動産や株式投資の世界などと毛色がちょっと異なるのは、機関投資家や大口投資家のみならず、世界中の一般投資家、小口の投資家も数多く参加する傾向が強いことじゃな。誤解を恐れずにいえば、かねてより流行っておったクラウドファンディングの仮想通貨(暗号資産)版みたいなものじゃ。

 クラウドファンディングとは?

不特定多数の人々がインターネット経由で他の人々や組織に対して出資や協力などをおこなうことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語。ソーシャルファンディングとも呼ばれる。

この ICO というものをおこなう企業やブロジェクトはとりわけ2017年に急増し、その大半はイーサリアムブロックチェーンを使ってアプリケーションを実装、以前に説明した AugurREP のような独自のトークンを発行しておった。

イーサリアムプラットフォームが増加・拡大した理由

同じようなプラットフォーム型の仮想通貨(暗号資産)としてはイーサリアム以外にも NEOEOS 等たくさん存在するが、そんな中でもイーサリアムブロックチェーンが利用されるケースが多かったのは、もちろん先駆者としての優位性もあるじゃろうが、やはりプラットフォームとしてアプリケーション実装からトークン発行に至るまで開発をおこないやすい環境が整備されておったというのも大きいじゃろう(その副産物として、詐欺的 ICO すなわち詐欺的トークンも激増した)。

先述したようにイーサリアムブロックチェーンを利用しておこなわれる ICO においては、それこそ世界中の幅広い一般投資家からイーサリアムで資金が集められる。それで特に2017年、急激にイーサリアムの需要が増えて、イーサリアムの価値・価格も大いに高まったというわけじゃな。